2009年度 事業実績

2009年
5月30日(土)
第1回 高校生のための料理教室
「お弁当づくりの基本と詰め方」
〜すぐできておいしいお弁当の作り方〜
【会場】北海道環境福祉専門学校・食育実習室
     上川郡東川町進化台
【講師】自然食・食文化研究家
     宮崎 明美 先生

高校生のための料理教室は、色々な形のお弁当を作ろうをテーマに
開催する予定であり、1回目の今回は、お弁当作りの基本や詰め方
を学ぶ。
食育の考え方を中心に、地産地消などを意識した手軽なお弁当づくり
に参加した高校生からは、これから自分でお弁当を作って学校に行く!
とのコメントもあり、お弁当のメニューもアイデアも増えたようである。


2009年
6月20日(土)
第2回 高校生のための料理教室
「ピクニック弁当づくり」〜すぐできて
楽しいピクニック弁当〜
【会場】北海道環境福祉専門学校・食育実習室
     上川郡東川町進化台
【講師】知的障がい者施設 上川更生ハイム
     池田 奈緒美 先生

だんだんと暖かくなり、行楽シーズンとなった季節にちなんで、今回
のお弁当シリーズのメニューは、ピクニック用のお弁当づくりとなり
ました。
家族で、友人同士で、行楽を楽しめる彩り鮮やかなお弁当に、高校生
の皆さんは大喜び。試食会も大変にぎやかなものになりました。


2009年
7月4日(土)
第24回 町民公開講座
「陶芸教室」
〜コーヒーカップとお皿〜
【会場】地域生活支援センター ふれ愛の郷
     上川郡東川町進化台
【講師】理想夢工房 陶芸家
     滝本 宣博 先生

地元、東川町にお住まいの陶芸家、滝本氏を講師にお招きし、3回目
となる陶芸教室を開催した。
主に地域の方々と北海道環境福祉専門学校の学生の参加があり、
自分の作品の出来栄えに満足し、皆さん作品をお持ち帰りしました。
陶芸教室は年に1回、定期的に開催をしています。


2009年
7月22日(水)
健康と福祉のセミナー
 第1部「高齢者・要介護者の口腔
     ケア」〜お口から始める
     介護予防〜
 第2部「介護体験」
     〜車椅子のあれこれ〜
【会場】札幌市東区民センター
     札幌市東区北11条東7丁目
【講師】雅の会 歯科衛生士  藤倉 房恵 先生
     札幌福祉専門学校 専任教員  秋田谷 徹 先生

(第1部)口腔乾燥ではないかと疑われる症状の確認、また実際に
口腔乾燥状態の参考写真を参加者で閲覧し、口の渇きが病気の
重要なサインになる可能性があることを知りました。唾液の役割を
知り、唾液が健康に深く関わっていることを学び、唾液を出しやすく
するための顔のマッサージや顔面体操などを参加者全員で行い
ました。

(第2部)車椅子選びのポイントや値段、介護保険や障がい者自立
支援法による補助体制などを教わりました。家の玄関を想定した
段差を用意し、車椅子を実際に参加者のみなさんに体験していた
だき、乗る側の心境や介助側の難しさをそれぞれ実感していただき
ました。


2009年
7月22日(水)
7月23日(木)
認知症サポーター養成講座 【会場】札幌福祉専門学校・講堂
     札幌市東区北6条東8丁目
【講師】札幌市東区第一地域包括支援センター
     センター長   今野 亜矢子 先生
     副センター長  島崎 顕生 先生

認知症サポーターとは認知症に関する正しい知識と理解を身につけた
人のことです。認知症の人と家族への応援団である認知症サポーター
を養成することを目的として、厚生労働省が全国で「認知症サポーター
100万人キャラバン」事業を進めました。
認知症の方を地域で支えよう!この取組に賛同した札幌福祉専門学校
の全学生、全職員が講座を受講。興味を持たれている地域の皆さんと
一緒に、世代を超えて認知症について学ぶことが出来ました。2日間で
10代から70代の幅広い年代の認知症サポーターが新たに203名誕生
しました。


2009年
7月25日(土)
学生対象「食育・料理講座」
講話「食事でコミュニケーションを
とるには」
料理講座「簡単にできる体に優しい
おやつ」
【会場】札幌福祉専門学校・食育実習室
     札幌市東区北5条東8丁目
【講師】札幌福祉専門学校 講師
     鍋島 ゆかり 先生

心をこめた手作りの食事を口に運べば、誰もが笑顔になり、気持ちも
温かくなります。親から子に限らず世代や性別を超えて、食は素晴らしい
コミュニケーションのひとつです。今の時代、たくさんの既製品のおやつ
が店頭に並んでいますが、季節の野菜や果物を使った旬のおやつは、
とても体に優しくて、アイデア次第ではバリエーションも豊かになります。
昔の時代の夏の定番デザートといえば白玉だんご。白玉粉に絹ごし豆腐
を混ぜ、砂糖水ではなくオリゴ糖を使ったシロップにするなど、より栄養価
高く変身したクリームあん白玉をはじめ、オレンジケーキ、ジャガイモを
使ったおやきを作り、参加者全員で美味しくにぎやかな試食会を楽しみ
ました。


2009年
7月29日(水)
第3回 高校生のための料理教室
「松花堂弁当づくり」〜そぼろごはんと
海老フライを使った松花堂弁当を
つくろう〜
【会場】北海道環境福祉専門学校・食育実習室
     上川郡東川町進化台
【講師】知的障がい者施設 上川更生ハイム
     池田 奈緒美 先生

江戸初期の僧、松花堂昭乗が考案したと伝えられる松花堂弁当。器に
十文字の仕切りをし、味が混ざらないようにして、緑高でかぶせ蓋の
ある器に盛り付けします。
今回は高校生のみならず、その保護者の参加もあり、皆さん松花堂
弁当の意味をはじめて知ることもでき、満足感あふれる料理教室と
なりました。


2009年
8月12日(水)
福祉セミナー
 第1部「高齢者・要介護者の口腔
     ケア」〜お口から始める
     介護予防〜
 第2部「認知症にならないための
     食生活をどうするか」
     
【会場】赤レンガホール
     岩見沢市有明町南1−7
【講師】奈井江町 口腔機能向上歯科衛生士  松倉 弓子 先生
     北海道栄養士会食育推進委員長・北海道食育コーディネーター
                               山際 睦子 先生

(第1部)口腔内の各部位の機能を確かめるために、口を開けたまま水を
飲んだり、口腔内の乾燥状態を知るなど、さまざまな実験を参加者のみな
さんに行っていただき、口腔内にある舌、歯、唾液などがきちんと機能を
持って働けるよう、日々実践出来る機能低下の予防法を学ぶことができ
ました。

(第2部)実際に長年の間、ご自身のお母様の介護をされてきた先生は、
自分の経験談も織り交ぜてたくさんのお話をしてくださいました。脳を作る
栄養素は食べ物から得られます。手足を動かし頭を使い料理をし、よく
噛んでゆっくり食べて、脳に刺激を与えることが介護予防にもなります。


2009年
8月26日(水)
健康セミナー
「認知症にならないための食生活を
どうするか」
【会場】平岡地区会館
     札幌市清田区平岡7条3丁目9−25
【講師】北海道栄養士会食育推進委員長・北海道食育コーディネーター
     山際 睦子 先生

脳の刺激になる生きる意欲と食の意欲の関連性の奥深さを考えさせられ
ました。おいしそうだな!食べたいな!と感じることから脳への刺激が始ま
っており、たとえ寝たきりの生活の中であつても、口の中の清掃や食事(
噛む刺激)、声かけ(会話)など、相手に刺激を送り続けることは可能なの
で、介護する側も生活の中で相手に刺激を与える心配りを忘れずにいたい
ものです。  
2009年
9月19日(土)
第15回 福祉ふれあい広場
「障がい者・高齢者福祉の理解と啓発
を図る」〜各施設で作られた作品・
農産物の販売〜
「手打ちそばチャリティー」〜幌加内
高校と北海道環境福祉専門学校との
合同企画〜
【会場】旭川駅前広場「元気広場
     旭川市宮下通8丁目
【共催】幌加内高等学校
     北海道環境福祉専門学校

障がい者福祉施設などで製作された作品や農産物を地域の方々に見て
いただく、気に入ったものがあれば購入していただくなど、皆さんに好評
でした。
また、幌加内高等学校と北海道環境福祉専門学校・食育福祉学科の
学生さん達のコラボレーション企画は、目の前での「そば打ち」に、地域
の皆さんが関心を寄せ、試食が不足する盛況ぶりとなりました。172食
を販売することができ、売上金は東川町社会福祉協議会さんへ寄付を
させていただきました。


2009年
10月15日(木)
健康と福祉のセミナー
 第1部「高齢者の食事」
     〜介護食〜
 第2部「顔色、心色などの配色で
      あなたの生活が変わる」
【会場】白石東会館
     札幌市白石区本通18丁目南2−6
【講師】キューピー株式会社札幌支店 管理栄養士  渋谷 雅一 先生
     色彩設計士・カラーコーディネーター  菅原 正子 先生

(第1部)一番大切な栄養素は体を作るたんぱく質と言われており、低栄
養の場合、入院日数や総医療費はそれぞれ1.6倍長く、34%多いとの
こと。栄養バランスを考えた規則正しい食生活や運動と休息でリズムを
つけること、誤嚥性肺炎を予防するためにも口腔ケアを重視するなど、
日頃からの注意を教わりました。食べやすい工夫をされた介護食を全員
で試食をし、予想以上の美味しさに驚きの声があがりました。

(第2部)自身のさまざまな経験を基に、色の言葉の通訳者として彩り豊か
な生活を提案してくださいました。身につける色によって人に与えるイメー
ジや影響が変わるとのことで、人とふれあう仕事をする時や介護をする
時などは、パステルカラーを選ぶと自分が優しい気持ちになり、相手の
反応も変わってきそうです。


2009年
10月17日(土)
第16回 福祉ふれあい広場
「障がい者・高齢者福祉の理解と啓発
を図る」〜各施設で作られた作品・
農産物の販売〜
【会場】旭川駅前広場「元気広場
     旭川市宮下通8丁目
【共催】北海道環境福祉専門学校、社会福祉法人新生会希望学園、
     初山別学園、ほっぷすてっぷ、社会福祉法人南富良野大乗
     会南富良野こざくら園

参加した施設は、希望学園、初山別学園、ほっぷすてっぷ、南富良野
こざくら園。販売内容も、各施設の特色により、農産物から海産物、
パンやアイスクリームなど豊富なものになり、売れ行きも好調であった。
これらが障がい者の皆さん達の生産によるものということを初めて知っ
たお客さんも多く、障がい者の理解についても触れることが出来ました。


2009年
10月28日(水)
健康と福祉のセミナー
 第1部「好きな美味しいものを食べる
      ために知っておきたい隠れ
      糖尿病」〜糖尿病の早期発見
      とケア〜
 第2部「有料老人ホームの現状と
      利用方法」
【会場】札幌市中央区民センター
     札幌市中央区南2条西10丁目
【講師】テルモ株式会社ヘルスケアカンパニー  中尾 嘉昭 先生
     有料老人ホーム「天」 施設長  丸山 小百合 先生

(第1部)今や成人の5人に1人がかかっていると言われている糖尿病。
隠れ糖尿病は、空腹時は正常でも、食後に血糖値が糖尿病患者と同
程度まで上昇する状態で、健康診断ではなかなか見つかりにくいとの
こと。神経性の障害や動脈硬化をはじめとする数々の合併症を発症
するため、年齢と共に変化する自分の身体と普段の生活習慣に、きち
んと向き合うことが必要不可欠な病気です。あくまでも簡易測定法と
なりますが、家庭で使用することが出来る血糖測定器や尿試験紙を
ご紹介いただけました。

(第2部)特別養護老人ホームには、札幌市内では実に6,000人程の
入居希望待機者がいるとのこと。介護老人保健施設は今や特養化し、
老人ホームの待機場の様になってしまっているそうです。こういった
現状により、規模の大なり小なりはあっても分かっているだけで81カ
所の有料老人ホームが市内に有り、特養や老健になかなか入居でき
ない部分を補ってもいるようです。場所やサービス、価格の他にも、
生活・共有スペースの在り方や食事など、施設それぞれに有る特徴
も重要な選択ポイントのひとつです。


2009年
11月7日(土)
「食育・料理講座」
講話「家族みんなで楽しい食卓
料理講座「大根1本変身料理!」
【会場】札幌福祉専門学校・食育実習室
     札幌市東区北5条東8丁目
【講師】農産物加工料理研究家・北海道食育コーディネーター
     西野 洋子 先生

普通の主婦として、食の大切さを伝えてくださる西野先生。講話の中でも、
家族に味見をしてもらう、そんなことから広がる食事の楽しみやコミュニ
ケーションを、飾りのない言葉でお話してくださいました。
節約や、どんどんアレンジして変身させて行くアイデア満載の先生の料
理講座は、今回も大根1本を使いきって沢山のお料理が出来上がりまし
た。義務や仕事として今まで料理を作っていたが、今日参加してみて、
料理とは本来楽しく作るものだと分かったとおっしゃる参加者の方もいら
っしゃいました。生ゴミがほとんど出なかったことも驚きでした。
難しいことではなく、いつの間にかおざなりになってしまっていた当たり前
の大切なことにハッと気づかせていただけた講座となりました。


2009年
11月28日(土)
第26回 町民公開講座
「手打ちそば教室」
〜そば打ち 十割そばに挑戦!〜
【会場】地域生活支援センター ふれ愛の郷
     上川郡東川町進化台
【講師】東川町役場 高齢者・障がい者支援室 室長
     杉本 昌次 先生

講師に、東川町役場地域福祉課の杉山氏をお迎えし、高齢者学級や
一般町民の方々を対象に手打ちそば教室を開催しました。
手打ちそば教室は3回目の開催となります。先生のそば打ちのお手本
を皆さん真剣に見つめ、実際に自分達も挑戦。
身体を動かすことや栄養の高さからも介護予防にもなる手打ちそばの
講座は人気が高く、毎回開催を楽しみにしている人達がたくさんおり
ます。


2010年
1月27日(水)
健康と福祉のセミナー
 第1部「血圧(高血圧・低血圧)の
      知識と健康管理」
 第2部「認知症・高齢者
      グループホームでの暮らし」
【会場】八軒地区センター
     札幌市西区八軒6条西2丁目
【講師】オムロンヘルスケア株式会社  森尾 洋一 先生
     グループホーム喜望蓬 施設長  池田 美知子 先生

(第1部)生活習慣の乱れや欧米化の食事、高齢社会の到来によって
高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の患者さんや、その
予備軍と言える人々が急速に増加しています。脳卒中は男女を問わず
高血圧の影響が明確になっている他、動脈硬化の促進や心疾患、慢性
腎臓病などの重大な病気にもつながるので、自分の血圧がどのレベル
にあるか知っておきたいものです。実際に参加者で血圧を測定し、家庭
での血圧測定の方法やメリット、役割を伺うことも出来ました。

(第2部)認知症は発症すると治すことは出来ないが、進行を遅らせたり
緩やかにすることは出来るので、グループホームという環境の中で、い
かに個々の方の隠れていた能力を見つけるか、出来ることを見つけるか、
本人の自信になり意欲を沸き立たせる日々の観察や努力をお話してく
ださいました。グループホームが、とても人間味のあふれた温かい自立
支援の場であることを感じ、障がいの有無を問わず、人を育てる心の大
切さを学びました。


2010年
2月13日(土)
「食育・料理講座」
講話「食育と温まる体づくり」
   〜風邪を予防しよう〜
料理講座「冬野菜を使ったアイデア
       料理」
【会場】札幌福祉専門学校・食育実習室
     札幌市東区北5条東8丁目
【講師】北海道栄養士会食育推進委員長・北海道食育コーディネーター
     山際 睦子 先生

猛威をふるった新型インフルエンザも小康状態になったとはいえ、依然
風邪に注意が必要なこの時期、予防のために、体温を上げエネルギー
を作る炭水化物をきちっと摂り、ビタミンもしっかり摂りたいもの。
今回のメイン食材となるキャベツはビタミンCが豊富で、ビタミンAも多く、
胃腸に良いとされるビタミンUも含まれています。生で食す野菜の消費率
ナンバーワンでもありますが、前回の大根に引き続き、今回はキャベツ
を丸ごと1個使って、さまざまな調理法で楽しみました。
芯の固い部分も余すところなく使い、今回もほとんど生ゴミが出ることが
ありませんでした。捨てがちになってしまう芯の部分は実はビタミンが多い
部位で、電子レンジで加熱をして使用するなど工夫を教わりました。
今度は味付けをこうしてみたらまた違った美味しさになるかもしれないね
など、試食をしながら楽しい歓談の声が聞かれました。


2010年
2月13日(土)
社会福祉オープンセミナー
「誰しもが安心して暮らせるために」
〜誰しもが安心して暮らせるために
 地域はどのようにあるべきなのか、
 私たちはどうあるべきなのか〜
【会場】東川町農村環境改善センター
     上川郡東川町東町1丁目15番3号
【講師】ぼだい樹の会 事務局長  鶴岡 恒男 先生
<スーパーバイザー>
 社会福祉法人東川町社会福祉協議会 東川町ボランティアセンター
 福祉活動専門員  丸谷 泰博 先生
 知的障害者厚生施設 第二希望学園
 支援課長  長濱 章雄 先生
 社会福祉法人南富良野大乗会 特別養護老人ホームふくしあ
 生活指導員  菅原 輝男 先生

北海道環境福祉専門学校・社会福祉学科のこれまでの学びの集大成と
して、行政、町民の皆さんにもご案内をさしあげ、セミナーを開催いたしま
した。男性介護団体ぼだい樹の会をゲストにお迎えし、施設からのスー
パーバイザーの皆さんの参加など、福祉に対して中味の濃いセミナーと
なりました。一般参加者の方は70名近くになり、盛会のうちに終了する
ことが出来ました。